等しい距離にある点を見つけるための作図問題

    まゆみ  さんからの質問     2003/10/19(Sun) 09:56
 
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問題1
図のように、2直線l,mが円Oと交わっているとき、円のOの円周上にあって、2直線l、mまでの距離が等しい点を求めるにはどうすればいいのですか?
図をみると2つの直線はOに交わっていないのですが。。
 もうだめ!解答を見せて! 
問題2
 ∠AOBの辺OA上に2定点P,Qがあり、辺OB上に2定点R,Sがあって、PQ=RSである。いま、∠AOBの内部に点Tをとり、TQ=PQであって、△TPQの面積と△TRSの面積が等しくなるようにしたい。このような点Tを、作図によって求め方がわかりません。
 もうだめ!解答を見せて! 
問題3
図のように、∠XOYの辺OY上に点A,辺OX上に点Bがある。いま、辺OX上に点Pをとり、線分PA、PO、OBの長さの間に、PA+PO=OBの関係が成り立つようにしたい。
このような点Pを作図によって求める仕方がわかりません。
 もうだめ!解答を見せて! 
問題4

図で、P地点から川 l上の地点Aへ生き、Aから川岸m上の地点Bへ行ってP地点にもどる。このとき、道のにが最短になるような地点A,Bを求める方法がわかりません。

 もうだめ!解答を見せて! 
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解答

@
「2直線l、mまでの距離が等しい点」
がキーワードです!
2直線から等しい距離にある⇒角の二等分線!


ですから・・l,mの作る角を二等分して・・
円Oに交わる点が・・求めるp,qということになります!


A
 「△TPQの面積と△TRSの面積が等しくなる」
 がキーワードですね!
 この2つの三角形のPQ=RSですから底辺が等しいわけです!
 後は、高さが等しければよい!
 PQからとRSからの距離が等しい点⇒角の二等分線
 あとは「TQ=PQ」という条件に合うように計れば・・
 Tが見つかります!

B
 「PA+PO=OBの関係が成り立つ」ためには・・
  図のようにAP=PBであれば・・OP+PA=OBとなる!
  つまり・・
 点Pは2点A,Bから等しい距離にある点⇒垂直二等分線

 図のように垂直二等分線を作図!
 OBと交わった点が求める点P



C
  「行って帰る:最短距離」の問題は・・基本的に鏡に写す!
  ということを覚えておきましょう!
  図のように点Pを l を軸に対称に写します。
  また、同様に点Pを m を軸に対称に写します。
  写し方は、図のように垂線の作図の方法でできます。



  点Pの対称な点Q,Rを結ぶと
  l,mと交わる点が出てくる。


  それぞれを 点A,Bとする




  ここで、確認!





  QA=AP , RB=BP です。
  
  つまり・・
  PA+AB+BP=QA+AB+BR=QP
  
  ↑この考え方には下のような考え方が必要です!









  確認のために、
  上記の方法で見つけたA,B以外の点が最短ではないか!?
  と疑ってみましょう。

  左図の点Cや点Dをとって考えてみます。
  QC=CP,RD=DP ですから

  QC+CD+DR が PC+CD+DP
              を表していることは分かります。

  しかし、直線 QR と QC+CD+DRでは・・

  QRが短いというのは・・一目瞭然!
  つまり、最短なのは・・A,Bのときなのです。
点Aから出発して、直線m上の点に行き、
点Bに帰るという場合
左のようにいろいろな経路が考えられる。
そこで、左図のように
点Bをmと線対称に移動してみる。
見ての通り、点Pがどこであっても・・
PB=PB’であるから・・
APB’が最も短い場所を見つければ・・
折り返し点として最適のPが見つかる!
それが・・
左図の赤の状態・・!
APB’が一直線に並ぶとき!